第23回 広島 WAS コンテスト コメント

第23回広島WASコンテストに参加頂きまして、ありがとうございました。
コンテストの結果の集計が終了しましたので、結果表をお送りします。

2015年は、2014年同様 HFハイバンド(14-28MHz)のコンディションに恵まれ、 非常に楽しめた反面、マルチバンド参加局はどのバンドにQRVするか、 バンド選択が難しかったのではないかと思います。 また、HF帯のシングルバンド部門も各バンドでハイレベルの争いが展開され、 QSOポイントとマルチを上手に揃えた局が上位入賞を果たしています。 一方VUHF帯は、マルチバンド参加局がHF帯を中心に運用を行ったこともあり、 少し寂しかった様です。

さて、今年のログ提出は、のべ369局からありました。 マルチバンド参加局も多かったのですが、シングルバンド部門への参加も増えており、 主催者としては嬉しい限りです。

【フィードバック】

・県内部門

マルチバンドは、JE4MHLが3年連続8回目の1位となり、 JA4CSH・JF4ETKの県内マルチ部門の1位獲得回数に並びました。 2位・3位は昨年同様、JJ4NZO、JR4PDPとなりました。 JJ4NZOは昨年より得点を伸ばしJE4MHLとの差を少なくしていますが、 430・1200MHzを除き、全てのバンドでJE4MHLに負けており、 追いつくには更なる進化が必要な感じです。
VUマルチバンドは、JK4DUJ/4が6年連続12回目の1位になりました。 スコアー的には7,000点と少し物足らない感じはしますが、 各バンドを無難にまとめている点は素晴らしいと思います。
1.9MHzはJA4CMWが初制覇しました。 JA4CMWはマルチバンドで運用し、1.9MHz・3.5MHzでエントリーしており、 今後、マルチバンド部門や色々なシングルバンド部門で上位を狙って参加して、 コンテストを盛り上げていってくれることを期待したい局です。
3.5MHzはJH4FUFが2年連続8回目の1位になりました。 スコアーも素晴らしく、昨年自らがマークしたレコードを更に更新しました。 2位・3位も昨年同様JA4FDZ・JN4SNGでした。 両局とも昨年よりもスコアーを落としており、 JH4FUFの強さが目立った結果となっています。
7MHzはJA4FDZが3年連続4回目の1位になりました。 JA4FDZは3年連続スコアーを伸ばしています。2位は昨年同様JG4IBIとなりました。 JG4IBIは昨年から大幅にスコアーを伸ばしましたがJA4FDZには届きませんでした。
14MHzはJN4HTR/4が初制覇しました。
21MHzはJH4FUFが2006年以来3回目の1位となりました。 このバンドのスコアーも素晴らしく 2004年にJK3HFN/4がマークしたレコードを更新しました。 JH4FUFは3.5MHz・7MHzに続き、21MHzも県内のレコードホルダーとなりました。
28MHzはJM4WUZが2年連続4回目の1位となりました。 昨年マークしたレコードには及びませんでしたが、 今年もハイスコアーでの制覇です。
50MHzは6年連続でJL4QGE/4とJM1TDG/4の争いとなりました。 但し、例年ほどの接戦ではなく今年はJM1TDG/4がQSO数・マルチ等 全ての面で上回り差を付けての1位となっています。
144MHzはJJ4MEA/4が3年連続4回目の1位となりました。 今年はライバル局もなく楽勝でした。
430MHzは2005年以来2回目の参加局なしという残念な結果でした。
1200MHzはJK4FELが2年連続3回目の1位となりました。 昨年のスコアーには及びませんでしたが500点を超えており、 今年も頑張ってくれました。
マルチオペは今年もJH4YIL(広島市こども文化科学館 アマチュア無線クラブ)が参加し、7年連続で1位となりました。 昨年マークした自己記録には僅かに及びませんでしたが、今年も好成績でした。 来年以降も是非、スコアーアップを狙って頑張って頂きたいと思います。

・県外部門

マルチバンドは、2年連続でJK2XXKが断トツで1位となりました。 昨年自らがマークしたレコードには僅かに及びませんでしたが 2年連続13万点を超えました。 今年の特徴は21MHzで北米とQSOしてマルチを荒稼ぎした点です。 これは、これまでの参加者にはなかった作戦で、 来年以降も同様の作戦が使えるか興味深い所です。 2位はJR2AWS、3位はJG1CFOとなりました。 JR2AWSのスコアーは例年であれば十分に1位になってもおかしくないスコアーですが、 JK2XXKのレベルが高すぎ、追いつけない感じです。
1.9MHzは7M4CLFが2003年以来2回目の1位となりました。 スコアーも素晴らしく、 2002年にJG6MDS/3がマークしたレコードには及びませんでしたが、 歴代2位のスコアーでした。 2位はJE1PMQ、3位は昨年1位だったJA4GWEとなりました。
3.5MHzはJF3BFSが3年連続4回目の1位となりました。 昨年自らがマークしたレコードを更新するスコアーとなっており、 来年以降も期待したいところです。2位の7L4MDMは歴代3位のスコアー、 3位のJA7ODYも7,000点を超えており、今年は非常にハイレベルの争いでした。
7MHzはJF3BFSが2年振り2回目の1位となり、 2013年同様2バンド制覇を達成しました。このバンドのスコアーも素晴らしく、 2013年の自己記録は更新出来ませんでしたが、歴代3位の記録をマークしました。 2位は3.5MHz同様、7L4MDMとなりました。 1万点には達しませんでしたが例年であれば十分に1位を狙えるスコアーでした。 また、今年も5局が8,000点を超えるスコアーをマークしており、 このバンドでの入賞争いは年々アップしてきています。
14MHzはJR8NODが2009年以来3回目の1位となりました。 スコアーも素晴らしく2002年にJA1LIH/2が記録したレコードを更新しました。 今年は、6局が100QSO以上をマークしました。 但し、QSO数を伸ばしただけでは上位に入ることは出来ず県内局とのQSO数・ マルチを稼いだ局が上位に入っています。
21MHzはJR3AAZが2年振り4回目の1位となりました。 2位がJD1BIA、3位がN6TIと昨年のTop3が今年も上位を占めました、 また、2011年以降は、JR3AAZとN6TIが交互に1位となっており、 来年も注目されるバンドの1つです。
28MHzはJR3AAZが2008年以来2回目の1位となりました。 JR3AAZが初めての2バンド同時制覇です。
50MHzはログ提出が1局と寂しい結果ですが、 JR5BUBが2年連続5回目の1位となりました。
144MHzはJI5KKUが3年連続4回目、 430MHzはJA4RFD/4が3年連続3回目、 1200MHz&UpはJA4RFD/4が2年連続5回目の1位となりました。 JA4RFD/4は2年連続2バンド同時制覇です。
マルチオペは常連のJI1YUAが2年振り9回目の1位となりました。
SWLはJA1-22825が5年連続5回目の1位となりました。 また、昨年は僅かに歴代レコードに届きませんでしたが、 今年は歴代レコードを上回るハイスコアーでした。

2015年5月20日 JARL広島県支部コンテスト委員会

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