第25回広島WASコンテストに参加頂き、ありがとうございます。
コンテスト結果の集計が完了しましたので結果表をお送りします。
2017年もHFハイバンド(14-28MHz)のコンディションがパットせず、 マルチバンド参加局はスコアーメイクに苦労されたのではないでしょうか? 昨年同様、厳しいCONDXの中HFハイバンドを丁寧に運用した局、 VUHF帯を多用した局等、各局の運用戦略がスコアーに大きく影響しています。 また、LOWバンドも3.5MHz SSBはドラゴンノイズ等で例年ほどスコアーが伸びず 各局共に苦労した様です。 一方、7MHzはCONDXにも恵まれ、ハイスコアーの争いとなりました。
さて、今年のログ提出は、のべ351局からありました。 昨年より減少しましたが、 高いレベルを維持できており主催者としては嬉しい限りです。
マルチバンドは昨年同様JH4FUFとJE4MHLの戦いになりました。
初日の1.9・3.5MHzが終了した時点は昨年同様JH4FUFがリードしました。
スコアー差もほぼ昨年と同じレベルです。
2日目午前中(14MHz以上)はJE4MHLが追い上げています。特にマルチでJH4FUFに差をつけ、
この時点のスコアー差を約1,000点まで圧縮しました。
最後の7MHzで逆転を狙ったJE4MHLでしたが今年はJH4FUFの頑張りもありました。
結果、2局のスコアー差は僅かに630点。
県内局と1QSO又は1マルチ差で逆転する僅差でした。
JH4FUFは昨年に引き続き2年連続2回目の1位です。
JE4MHLは2年連続の2位。
これで10年連続2位以内と長年に渡りこの部門で活躍しています。
VUマルチバンドは昨年不参加だったJK4DUJ/4が復活。
安定したスコアーメイクで13回目の1位となりました。
2位は昨年に引き続きJE4KLIが入りました。
JE4KLIは昨年からスコアーを大幅に伸ばしており今後に期待したいと思います。
1.9MHzはJF4ETKとJA4NQDの戦いとなりました。
昨年JH4UYBに負けたJF4ETKですが今年はJA4NQDにQSO数で差をつけ1位となりました。
JF4ETKはこのバンド初制覇です。
3.5MHzはJH4UYBが断トツで1位となりました。
昨年上位のJR4IDT・JA4FDZが昨年のスコアーの約半分しかマークできないCONDXの中、
県内歴代2位の8,435点をマークしました。
2位はJA4FDZ、3位はJR4IDTが入っています。
7MHzは激戦でした。
常連のJA4FDZ・JG4IBIと昨年から参戦しているJR4IDTの争いです。
QSO数はJR4IDTが193QSO、JA4FDZが189QSO、JG4IBIが152QSO。
但しQSOポイントはJA4FDZが249ポイント、JR4IDTが237ポイント、
JG4IBIが232ポイントと県内局とのQSO数の差で激戦になりました。
マルチはJR4IDTが39、JG4IBIが36、JA4FDZが33で
QSOポイントが最も高かったJA4FDZをJR4IDT・JG4IBIが
スコアーで上回る結果になりました。
結局、JR4IDTがこのバンド初制覇、2位がJG4IBI、3位がJA4FDZとなりました。
JG4IBIは4年連続JA4FDZの後塵を拝していましたが5年ぶりに上回りました。
14MHzはJH4UYBが断トツで1位となりました。
CONDXに恵まれず、このバンドのレコード更新は出来ませんでしたが、
昨年の1.9MHz&21MHzに引き続き、
今年は3.5MHzと14MHzの2バンド制覇を達成しました。
21MHzは3年連続2位だったJI4WHSが初制覇しました。
28MHzは3連覇中のJM4WUZが不参加。
JF4RKJ/4とJE6HCL/4の勝負になりました。JE6HCL/4が1QSO多い7QSO。
マルチはJF4RKJ/4が1つ多い6つ稼ぎました。結果はJF4RKJ/4が156点、
JE6HCL/4が155点と僅か1点差でJF4RKJ/4がこのバンドを初制覇しました。
50MHzはJL4QGE/4が3年ぶり12回目、
144MHzはJJ4MEA/4が5年連続6回目、
430MHzはJH4WAZ/4が2年連続7回目、
1200MHzはJK4FELが4年連続5回目の1位と常連局が制覇しています。
マルチオペは今年もJH4YIL
(広島市こども文化科学館アマチュア無線クラブ)
が参加し、9年連続で1位となりました。
マルチバンドは4年連続でJK2XXKが1位となりました。
2014年の自身のレコードには届きませんでしたが
2年ぶりに10万点オーバーのスコアーです。
2位は2年連続3位だったJG1CFOが入り、3位はJR2AWSとなりました。
1.9MHzは7M4CLFが3年連続4回目の1位となりました。
しかし今年は得点が余り伸びておらず2位のJA4GWEとの差は僅かに31点でした。
原因はマルチ獲得で、7M4CLFはJA4GWEが獲得しているPM75やPL24(JR4UCD/6)、
PL36(JS6SVV)を獲得出来ていません。
しかしながらQSO数を稼ぎ、僅差で連覇を3に伸ばしました。
3.5MHzは今年もJQ1TIVの強さが光りました。
QSO数・QSOポイントで2位以下に大差をつけ2年連続2回目の1位となりました。
7MHzでもJQ1TIVの強さが光りました。
QSO数・QSOポイント・マルチの全てで2位のJF3BFSを上回り、
昨年JF3IYW/3がマークした県外歴代レコードを上回るスコアーで初制覇しました。
2位は常連のJF3BFSが12,000点を超えるハイスコアーで入っています。
3位争いは激戦でした。昨年1位のJF3IYW/3は174QSOをマークしましたが34マルチ。
141QSOのJE3VRJは38マルチを獲得し得点ではJF3IYW/3を上回り3位となりました。
14MHzは今年もJK8PBOとJE8CLTの北海道局対決となりました。
QSO数はJK8PBOが66QSO、JE8CLTが65QSOと僅かに1QSO差でしたが、JK8PBOが県内局で4QSO、
マルチで1つ上回り得点では550点差をつけ2年連続2回目の1位となりました。
JE8CLTは2年連続2位です。
21MHzは今年もJR3AAZとJS1IFKの争いとなりました。
QSO数はJS1IFKが7QSO上回りましたがJR3AAZが県内局と2QSO多く
QSOポイントでは1ポイント上回りました。マルチは共に12で、
JR3AAZが昨年の雪辱を果たし2年ぶり5回目の1位となりました。
28MHzはJA3QOS・JR3AAZの3エリア勢と
JE4GJV/4の争いとなりました。QSO数は昨年の覇者であるJA3QOSが
16QSOで最も多かったのですが、県内局とのQSOはゼロ。
JE4GJV/4は6QSOでしたが県内局と3QSOをマークして
QSOポイントではJA3QOSを上回りました。
しかし、マルチで上回ったJA3QOSがなんとか逃げ切って
2年連続3回目の1位となりました。
50MHzはJR5BUB/5が4年連続7回目の1位となりました。
JR5BUB/5は2010年-2012年に3連覇、2014年から4連覇とここ8年で7回目の1位です。
144MHzはJI5KKUとJJ5EVA/5の一騎打ちでした。
共に2012年のJA4AQG・JE4ISL/4以来1,000点を超えるハイレベルの争いです。
QSO数はJI5KKUが25QSOで6QSO上回りましたが、
県内局とのQSOが多かったJJ5EVA/5がQSOポイントでは上回りました。
しかし、マルチでリードしたJI5KKUが総得点で上回り
2年ぶり5回目の1位となりました。
430MHzはJE4LSP/4が初制覇しました。
1200MHz&UpはJA4RFD/4が4年連続7回目の1位となりました。
今年も2400・5600MHzでもQSOしており
今後共幅広いバンドでの活躍を期待したいと思います。
SWLはJA7AMKが歴代レコードを上回るスコアーで初制覇です。
6連覇中だったJA1-22825も昨年を上回るスコアーをマークしましたが
JA7AMKには届きませんでした。