第26回広島WASコンテストに参加頂き、ありがとうございます。
コンテスト結果の集計が完了しましたので結果表をお送りします。
2018年はHFハイバンド(14-28MHz)のコンディションに恵まれず、 またVUHF帯の参加局も例年に比べ減少したようで、 マルチバンド参加局はスコアーメイクに苦労されたのではないでしょうか? その様なCONDXの中、如何にスコアーメイクするか、 各局の運用戦略が最終スコアーに大きく影響しています。
広島WASコンテストは大きく3つのステージに分かれています。
初日の1.9MHz・3.5MHzは3時間という限られた時間の中で
両バンドのバランスを考えながら如何にQSO数、マルチを稼ぐかがポイントです。
また3.5MHzのSSBをどのように活かすかもポイントの1つです。
日曜日の午前中は14MHz-1200MHz Upまで
多くのバンドを上手に運用する必要があります。
HF帯に絞った運用も一つの手ですが
50MHz-1200MHzまで各1マルチを稼ぐだけで4マルチ稼げますので
より多くのバンドでQSOすることをお勧めします。
日曜日午後の7MHzだけが1つのバンドだけです。
しかしながらCW・SSB・RTTYのバランス、
特にデジタルモードをどのタイミングでどの程度運用するかで
QSO数、マルチに差が出てきます。
高スコアーを出している局はこの辺りのバランスが非常に取れている様です。
さて、今年のログ提出は、のべ314局からありました。 昨年より減少しましたが、高いレベルを維持できており主催者としては嬉しい限りです。
マルチバンドは3年連続でJH4FUFとJE4MHLの戦いになりました。
初日の1.9・3.5MHzが終了した時点は3年連続でJH4FUFがリードしています。
スコアー差もほぼ例年通りです。2日目の午前中(14MHz以上)もJH4FUFが頑張りました。
昨年はJE4MHLがこの時間帯に追い上げを見せたのですが、
今年はJH4FUFがVUHF帯を無難にまとめてJE4MHLの追い上げを許しませんでした。
JH4FUFは最後の7MHzでもリードを広げて今年は完勝でした。
JH4FUFはマルチバンド参戦以降、3年連続3回目の1位です。
JE4MHLは3年連続2位で、11年連続2位以内と安定した活躍です。
VUマルチバンドは常連のJK4DUJが不参加で
昨年2位・3位だったJE4KLIとJH4WEP/4の争いになりました。
JE4KLIはQSO数・QSOポイント共にJH4WEP/4に負けていますが
マルチを稼いで接戦を制しています。
ポイントとなったのは430MHzのマルチ差です。
広島市から参加のJE4KLIがJH4WEP/4に差をつけました。
JE4KLIはこの部門3年目で初めて1位になりました。
1.9MHzは昨年JF4ETKが、
一昨年はJH4UYBがハイスコアーで1位となっており近年レベルが高いバンドです。
今年は昨年2位のJA4NQDが初制覇しました。
3.5MHzは昨年断トツで制したJH4UYBが
今年も断トツで1位となり2連覇しました。
また、昨年惜しくも逃した県内歴代レコードも更新しました。
JH4UYBは2016年に1.9MHzと21MHzの県内レコードを更新しており
2003年のマルチバンドと合わせて4つ目の県内レコード獲得です。
2位は今年もJA4FDZでした。
JA4FDZはこれで5年連続このバンドで2位となっています。
7MHzはJA4FDZが昨年1位のJR4IDTを押さえて
3年振り5回目の1位となり、JR4IDTが2位となりました。
14MHzはこれまで28MHzで参加してきたJM4WUZが
初めて1位となりました。
21MHzはJL4WYYが初制覇です。
JL4WYYは過去2回入賞していますが1位は初めてです。
28MHzはJH4UYBが1位となりました。
CONDXに恵まれず県内レコードには大きく及びませんが
3年連続2バンド制覇の偉業です。
50MHzは昨年同様JL4QGE/4とJM1XXL/4の争いでした。
昨年の覇者のJL4QGE/4が昨年よりもスコアーを落とす中、
JM1XXL/4は昨年よりもスコアーを上げ、このバンド初制覇です。
144MHzは5年連続1位だったJJ4MEA/4を押さえて
JR4CQW/4が初制覇しました。
430MHzはJJ4MEA/4が初制覇し、
2012年から継続しているシングルバンド1位獲得を今年も継続しました。
1200MHz&UpはJK4FELが5年連続6回目の1位、
マルチオペはJH4YIL
(広島市こども文化科学館アマチュア無線クラブ)が10年連続で1位となりました。
マルチバンドは5年連続でJK2XXKが1位となりました。
しかし、これまでは2位に大差をつけて制してきましたが
今年は2位のJQ1TIVと接戦でした。
JQ1TIVは昨年3.5MHz・7MHz、一昨年は3.5MHzを制しています。
また3.5MHzと7MHzの県外歴代レコードを保持している強豪です。
初日の1.9・3.5MHzが終了した時点ではJK2XXKがリードしています。
JQ1TIVとしてはここで8マルチの差をつけられたのが後半響きました。
2日目の午前中(14MHz以上)はJQ1TIVが盛り返しています。
HFのCONDXに恵まれない中14MHz中心に運用したJK2XXKに対し、
JQ1TIVは1200MHzまでフルに使ってQSO数、マルチを稼いでいます。
その結果、QSO数・QSOポイントではJK2XXKを上回りましたが
マルチ数は縮めることができず逆転には至りませんでした。
最後は7MHzでの勝負です。
JK2XXK・JQ1TIV共に昨年JQ1TIVがマークした7MHzの歴代スコアーを上回る
14,000点を超えるスコアーをマークしています。
しかし、両局の差はそのままでJK2XXKが1位、JQ1TIVが2位となりました。
3位にはJR3KQJが入り2010年以来久々に入賞を果たしました。
1.9MHzはJA1SWB・JF3BFS・JG6JAVの3局の争いとなりました。
共に60QSOを超え、県内局とのQSO・マルチ共に1つ差以内という激戦でしたが
JA1SWBが僅かにリードして1位となり、JF3BFSが2位、JG6JAVが3位となりました。
3局共このバンドで初めての入賞です。
3.5MHzはJF2FIUとJA7ODYの争いでした、
QSO数はJA7ODYが6QSOリードしましたが
県内局とのQSOの差でQSO Pointは僅かに2Point差。
マルチはJF2FIUが2つ多く稼いで得点で上回りました。
JF2FIUはこのバンドでは初めての1位です。
JA7ODYは2010年以来の1位は逃しましたが昨年に引き続いて入賞です。
7MHzはJF2FIUとJG6JAVの争いでした。
共に180QSOでしたがJF2FIUが県内局とのQSOで差をつけ
3.5MHzと併せて2バンドで1位となりました。
JF2FIUは4年振り2回目のこのバンドの制覇です。
14MHzはJA8AJEが5年振り2回目の1位、
21MHzはJR3AAZが2年連続6回目、
28MHzはJE4GJV/4が5年振り7回目の1位となりました。
50MHzは連覇中のJR5BUB/5とJA3QOSの争いでした。
QSO数ではJA3QOSが上回りましたが県内局とのQSO数・マルチで上回った
JR5BUB/5が5年連続8回目の1位を獲得し、JA3QOSが2位になりました。
144MHzは久々に参加したJA4AQG/4が6年振り3回目の1位、
430MHzはJE4LSP/4が2年連続2回目の1位、
1200MHz&UpはJA4RFD/4が5年連続8回目の1位になり、
SWLはJA1-22825が2年振り16回目の1位となりました。