第27回広島WASコンテストに参加頂き、ありがとうございます。
コンテスト結果の集計が完了しましたので結果表をお送りします。
2019年はCQ ham radio 2月号の国内コンテストのページで紹介頂きました。(Tnx JK2XXK) その為か、昨年よりも多くの局に参加頂きました。 (ログ提出局の増加以上に参加局が増えた印象です。)各局ありがとうございます。
コンテストのコンディションは例年通りHFハイバンド(14-28MHz)
のコンディションに恵まれず、更に7MHzでも近距離がスキップして
局数・マルチを揃えるのに多くの局が苦労された様です。
一方で、ローバンド(1.9MHz・3.5MHz)は非常に盛況で楽しめたのではないでしょうか?
広島WASコンテストの特徴として時間帯別の運用周波数の指定、複数モードでのQSO、
(広島)県外局間でもQSO可能、海外局とのQSOも可能等があります。
これらの特徴は参加頂いている多くの局から支持を頂いている様です。
ありがとうございます。
さて、今年のログ提出は、のべ363局からありました。 昨年が314局ですので2割増しです。 今後もこの高いレベルを維持できればと祈っています。
マルチバンドは4年連続でJH4FUFとJE4MHLの戦いになりました。
初日の1.9・3.5MHzが終了した時点は4年連続でJH4FUFがリードしています。
しかし、スコアー差は4年間で最も少なくなっています。
要因は1.9MHzのQSOポイントとマルチの差です。今年はJE4MHLが頑張りました。
2日目の午前中(14MHz以上)はJH4FUFが頑張りました。
多くのバンドを効率良く運用する必要があるこの時間帯を得意としている
JE4MHL以上の効率でJH4FUFが稼いでいます。
マルチバンド4年目で運用のコツを掴んできたようです。
午後の7MHzでもJH4FUFが大きくリードを広げ今年は大差でJH4FUFが勝ちました。
JH4FUFはマルチバンド参戦以降、4年連続4回目の1位です。
JE4MHLは4年連続2位で、12年連続2位以内と安定した活躍を続けています。
VUマルチバンドは常連のJK4DUJとJH4WEPの争いになりました。
例年通り1200MHzまで万遍なく運用したJK4DUJに対し、
JH4WEPは50-430MHzの3バンドに絞り、144・430MHzを中心とした運用を行いました。
結果はJK4DUJがQSO数・マルチで上回り2年振り14回目の1位となりました。
JH4WEPは2年連続2位です。
1.9MHzは昨年1位のJA4NQDに
このバンド初挑戦のJI4WHSとJE6HCL/4が臨みました。
結果は、この両局が50QSOレベルだったのに対し、
JA4NQDは昨年から10QSO伸ばした68QSOをマークし2年連続2回目の1位となりました。
2位は県内局とのQSO・マルチ数でリードしたJI4WHSが、
3位にはJE6HCL/4が入りました。
両局ともに来年以降更なる得点アップを目指して頂きたいと思います。
3.5MHzは今年もJH4UYBが異次元のスコアーで
3年連続3回目の1位となりました。
また、念願だった(?)このバンドのオールタイムレコードも更新しました。
来年は違うバンドでオールタイムレコードを狙って参加されるかもしれません。
(単なる憶測です。根拠はありません。Hi)
2位はJH4LNIが1999年以来の入賞を、3位はJA4BXLが初入賞を果たしました。
このバンドも来年以降の入賞争いが注目されます。
7MHzはJA4DEYとJG4IBIの争いとなりました。
CWのみのJA4DEYに対し、JG4IBIはSSBのみと対照的な運用を行った両局ですが
県内とのQSO・マルチで上回ったJA4DEYが3年振り2回目の1位となり、
JG4IBIが2位となりました。JG4IBIは2012年以降1位を逃していますが
毎年コンスタントにスコアーをまとめており来年以降に期待したいと思います。
また、3位にはJO4FFXが初入賞を果たしてました。
こちらも来年以降の活躍を期待しています。
14MHzはJM4WUZが2年連続2回目の1位となりました。
21MHzはJA4NQDとJE6HCL/4が2QSOで同じでしたが
2QSO共に県内局だったJA4NQDが1.9MHz同様JE6HCL/4を抑えて2バンド制覇です。
2位はJE6HCL/4となり、1QSOだったJL4WYY・JH4GQCが同点で3位でした。
JA4NQDはこのバンドは初制覇です。
28MHzはJH4UYBが2年連続で1位となりました。
CONDXに恵まれず今年も県内レコードには大きく及びませんが4年連続2バンドです。
50MHzはJM1XXL/4が2年連続2回目の1位となりました。
常連のJL4QGE/4は今年は振るわず3位に終わっていますが
来年以降の巻き返しに期待したいところです。
144MHzは常連のJJ4MEAが固定から参加したこともあり
JR4CQW/4が2年連続2回目の1位となりました。
430MHzはJH4WAZ/4が2年振り8回目の1位、
1200MHz&UpはJK4FELが6年連続7回目の1位、
マルチオペはJH4YIL
(広島市こども文化科学館アマチュア無線クラブ)が11年連続で1位となりました。
マルチバンドは5連覇中のJK2XXKに今年も多くの局が挑戦しました。
初日のLF(1.9MHz・3.5MHz)が終了した時点では、JK2XXKが16,000点を超えトップで、
JK1QAYとJA6GCEが12,000点台後半で続いています。
日曜日の午前中(14MHz-1200MHz)の戦いは14MHzでJA6GCEが局数を伸ばしています。
21MHz・28MHzはJK2XXKも善戦し、JA6GCEとの差をMinに押さえました。
一方、JK1QAYはこの2局に局数・マルチで大きく引き離されています。
JK1QAYは唯一、144MHz以上も運用し、
各バンドで1QSO=1Point&2マルチ/バンドを稼ぎましたが、
HF帯の差を挽回することは出来ませんでした。
午前中が終わった時点でJA6GCEが40,000点を超えトップ。
2位はJK2XXKで37,000点台、3位がJK1QAYで25,000点台となっています。
最後の7MHzはJK2XXK・JK1QAYが150QSO台だったのに対し、
JA6GCEは300QSO超えをマークして突き放しています。
但し、7MHzのマルチはJA6GCEが37に対し、JK2XXKが38、JK1QAYが39となっており
県内局とのCONDXが左右したと思われます。
最終結果は、JA6GCEが10万点オーバーで初参加で1位を獲得しました。
JK2XXKは残念ながら連覇が途絶えて2位、JK1QAYが3位となりました。
JK2XXKが連覇を開始する前の2013年までは5万点台で1位だったのですが、
ここ数年でかなりレベルが上がって来ています。
参加各局には、来年以降も複数バンド、複数モードで運用頂き、
ハイスコアーを目指して頂きたいと思います。
1.9MHzは4局が2,000点を超えるハイレベルの争いでした。
また、3位以内に入った局は60QSO以上をマークしています。
その中でJR1MEG/1が75QSO、27マルチを稼いで初めて1位となりました。
2位は67QSO、26マルチのJG6JAVです。
JG6JAVは県内局とのQSO数は1位のJR1MEG/1と同じ9QSOでしたが総QSO、
マルチで差をつけられました。
3.5MHzは上位4局が昨年の1位の得点を超える戦いとなりました。
その中でJM1NKTが154QSO、JR6CSYが155QSOと150QSOを超えています。
総QSO数で上回ったJR6CSYですが、県内局とのQSO、マルチでJM1NKTに及ばず、
最終結果はJM1NKTが初めて1位、JR6CSYが2位となりました。
来年以降は更にハイレベルな争いが予測されます。
7MHzはCONDXに恵まれず例年に比べてスコアーが伸び悩みました。
この様なCONDXのなかスコアーを整えたJR6CSY、JE1NVD、JM6EKYが入賞を果たしました。
各局の内訳を見てみますと、QSO数はJR6CSYが176QSO、JM6EKYが154QSOに対し、
JE1NVDは104QSOと大きく差があります。
県内局とのQSO数はJE1NVDが16QSO、JM6EKYが13QSO、JR6CSYが6QSOと
QSO数とは逆の結果です。
マルチはJE1NVDが36、JR6CSYが33、JM6EKYが29です。
最終結果は、JR6CSYが1位、JE1NVDが2位、JM6EKYが3位でした。
JR6CSYはこのバンド初制覇です。
この結果から広島WASの独特ルールで得点を稼ぐには、単にQSO数を伸ばすだけでなく、
県内局とのQSO/マルチも意識した運用が必要
という事が見えてくるのではないでしょうか?
14MHzは国内CONDXがパッとしない中、
カリフォルニアから参加したWJ6J・N6TIとJH6QILの争いとなりました。
結果はQSO数で他を圧倒したWJ6Jが初めて1位となり、
QSO数ではN6TIに及ばなかったJH6QILがマルチで優位に立ち2位、N6TIは3位でした。
このバンドでのDX局の1位は2010年のN6TI以来2回目の快挙です。
21MHzは2連覇中のJR3AAZとJA1RRAの争いとなりました。
結果はQSO数・マルチで上回ったJA1RRAが初めて1位となりました。
また2位のJR3AAZは2007年から継続している入賞を今年も達成しました。
28MHzはJA3QOSが2年振り4回目の1位、
50MHzはJR5BUB/5が6年連続9回目の1位、
144MHzはJA4IFS/4が、
430MHzはJJ5ERA/5がそれぞれ初めての1位、
1200MHz&UpはJA4RFD/4が6年連続9回目の1位となりました。
JR5BUB・JA4RFD両局は来年10回目の1位を目指すことになります。
マルチオペはJO1YYPが初めての1位、
SWLはJA1-22825が2年連続17回目の1位となりました。